[2.10進展開からb進展開へ]

今度は逆に剰余がどのような順ででてくるかに注目してみよう。 n=7,b=10

1÷7すなわちについて書き直すと順に

  1=0×7+1
 1×10=1×7+3
 3×10=4×7+2
 2×10=2×7+6
 6×10=8×7+4
 4×10=5×7+5
 5×10=7×7+1

と書くことが出来る。ここで左辺に表れてくる10は10進数で考えているということであり、右辺の7が割る数となる。
ここでは今までとは逆に剰余がどのような順ででてくるかに注目した図になっている。

また、かける数として考えている10は 10=1×7+3であることを考えると実は10の代わりに3をかけても同じ結果が得られる。すなわち、割る数が7であるときにはかける数としては7未満の数だけを考えればよいことが分かる。

しかし、 1/7の10進展開と3進展開を比較してみると。

10進展開では

  10進展開

これに対して3進展開では

  3進展開

となり、あらわれる係数に関連は見られない。

従って剰余についてのみ関連があることが分かる。

1/7について、この左辺の10を7未満の数bにいろいろと変化させてみることにする。

(b=6)のとき

   1=0×7+1
 1×6=0×7+6
 6×6=5×7+1 
    従ってb=6の時は1→6→1→6→・・・

 更に最初の数字を変えると

   2=0×7+2
 2×6=1×7+5
 5×6=4×7+2
    したがって2からはじめると2→5→2→・・・

 

(b=5)の時

n=7,b=5
   1=0×7+1
 1×5=0×7+5
 5×5=3×7+4
 4×5=2×7+6
 6×5=4×7+2
 2×5=1×7+3
 3×5=2×7+1

    従ってb=5の時は1→5→4→6→2→3→1→・・・

この場合には1から6までのすべての数字がでてくることが分かる。このことについてもっと詳しく調べてみよう。

 b=2

n=2,b=2

 1×2=0×7+2
 2×2=0×7+4
 3×2=0×7+6
 4×2=1×7+1
 5×2=1×7+3
 6×2=1×7+5

     1→2→4→1
     
     3→6→5→3

b=3

b=7,b=3

 1×3=0×7+3
 2×3=0×7+6
 3×3=1×7+2
 4×3=1×7+5
 5×3=2×7+1
 6×3=2×7+4

     1→3→2→6→4→5→1
b=4

 1×4=0×7+4
 2×4=1×7+1
 3×4=1×7+5
 4×4=2×7+2
 5×4=2×7+6
 6×4=3×7+3

     1→4→2→1

     3→5→6→3

b=6

n=7,b=6

 1×6=0×7+6
 2×6=1×7+5
 3×6=2×7+4
 4×6=3×7+3
 5×6=4×7+2
 6×6=5×7+1

     1→6→1

     2→5→2

     3→4→3

更に、このようにして書き表した剰余は実は7進法の九九になっている。

たとえば7進法ではb=2のときを例に取ると

 2×1= 
 2×2= 

 2×3= 

 2×4=1

 2×5=1

 2×6=1

 (2×7はないことに注意)としたときの一の位と同じ現れ方になっている。同じようにして3の段から6の段までをまとめて書くと(7進法であることに注意)

3×0=  4×0=  5×0=  6×0= 
3×1=  4×1=  5×1=  6×1= 
3×2=  4×2=1 5×2=1 6×2=1
3×3=1 4×3=1 5×3=2 6×3=2
3×4=1 4×4=2 5×4=2 6×4=3
3×5=2 4×5=2 5×5=3 6×5=4
3×6=2 4×6=3 5×6=4 6×6=5

となる。つまり、剰余について調べることは実はかけ算について調べることに他ならない。ここでシュタイナーのかけ算と剰余グラフの性質がつながってきた。

    

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